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海外就職したら保険はどうなるの?

つい先日ご契約者様から海外就職したら保険はどうしたらいいのかと以下の質問を受けました。
・保険に加入しなくてもいいのか?との質問
答えは、”NO”です。
海外在住、海外就労は、日本在住時と比べるとどうしてもリスクが高まります。
リスクというのは、食事、生活環境、治安などの面です。
現地の病院で保険無しで診療を受けた場合とんでもない金額の請求になる可能性が十分にあります。
タイで保険無しで軽い火傷の診察・処方箋を出された場合10,000バーツ程(約40,000円)かかったり
風邪の診察だけでも、2,500~3,000バーツ程(約10,000円~12,000円)との例があります。
医療費が高いと有名なアメリカ・ニューヨークなどでは、初診料だけでも150~300ドル
(約22,000円~44,000円)です。
そしてこれらはほんの一例です。
万が一の時に備えて、金銭面での安心を買うためにも、海外では保険は加入しておいた方が良いですね。
・国民健康保険は使えるか?との質問
答えは、海外在住でも、国民健康保険に加入していれば使えます。
国民健康保険には、海外滞在時に支払った医療費が公的保険から還付される制度として、
「海外療養費制度」というものがあります。ただし、デメリットして3点あります。
1点目
還付される金額は満額ではなく、日本国内で同様の治療を受けた場合を基準として決められるため、
還付額は海外で支払った時の額に比べてかなり少なくなるのは間違いありません。
2点目
海外療養費の還付申請は、日本に帰国した際に行う必要があるため、現地で医療費を全額支払う必要があります。
3点目
海外療養費の還付申請は、住民票のある市区町村役場などに申請するのですが、「診断内容明細書」、
「領収書明細」などの健康保険組合所定の書面に、担当医に記載してもらう必要があるため、
日本帰国後に現地の病院とやり取りする手間がかなりかかります。
上記3点のデメリットから、国民健康保険は、海外在住時の保険としては現実的ではありません。
・どのように保険に加入したらいいですか?
基本的には、日本在住時に民間保険に加入されていた時と同様、「補償額・補償内容」「保険料・保険金額」
「サポートサービス」などから選ぶ必要があります。
補償額・補償内容は一番大事なポイントです。
保険商品によっては、年齢制限、持病の治療は保険対象外などもあるため、事前に確認しておく必要があります。
サポートサービス体制が、24時間365日か、日本語対応可能かなども大事です。
海外現地採用が決まった際、既存の生命保険契約は、現地採用で海外就労する旨を保険会社と相談して、
既存の保険契約を海外在住のまま有効にできるかを確認する必要があります。
とにもかくにも準備することはとても多い海外就職。
その際はぜひご相談ください。
N.Nishimoto