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2022/10/19Blog

景気の『気』は気分の『気』

大阪や京都で「訪日外国人旅行客」を見かけることが増えたような気がする。

さかのぼること1週間前。政府は新型コロナウイルス対策で実施してきた水際規制を大幅に緩和した。
1日5万人だった入国者数上限を撤廃し、外国人の個人旅行やビザなし渡航も解禁した。
このことが主たる要因となったのか、時事通信の「時事ドットコムニュース」には、早速次のように報道されていた。

円安効果も重なり、百貨店では時計や高級ブランドなどの高額品を買い求める外国人客が急増。
免税売上高が日によっては前年の約20倍に跳ね上がった店もあり、小売業界では需要の取り込みに向けた商戦が本格化しそうだ。

松屋銀座3階の免税カウンターには18日午後、外国人客が次々と手続きに訪れた。
香港から来日した女性(30)は、「円安効果で安くなってうれしい」と満足げ。
バッグやスカーフなどに100万円以上を使ったという。
同店では平日の免税売上高が約10倍、日曜日の16日は約20倍に急増。
担当者は「想定よりも戻りが早かった」と話す。
(2022年10月19日7時05分)

コロナ禍に加え、ウクライナ戦争、急激な円安、その他いろいろ・・・
思えば、今年は年初から何かと想定外の波乱続き。
経済も今一つ「活気」がなかったように感じるが、ここへきて、インバウンドの盛り上がりは、
『withコロナ』の明るい材料になりそうだ。
コロナ前から9割以上落ち込んだと言われる訪日客数の回復に期待したい。

よく「景気の『気』は気分の『気』」と言われる。
〝物価高〟や〝エネルギー高〟を上回る〝賃上げ〟が、可処分所得を押し上げるのはもちろんのことだ。
「ない袖は振れない」という側面もある。
しかし、それらのことを踏まえたとしても、消費意欲を刺激されるような『経済の活気』や
『社会全体の熱気』は、もっと大事なように感じられてならない。

大阪では、2年半後の2025年4月13日(日) から184日間の予定で「万博」が開催される。
それも一つのきっかけとしながらも、コロナ禍4年目の1年間は、大阪全体に多様な
『経済の活気』や『社会全体の熱気』が、さらにさらに盛り上がってほしいものだ。

最後に月並みなだが、率直に思う一言を。「大阪をもっと元気に!」。

H.Enoki

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